2018ホノルルセンチュリーライド(参加編)

9月28日から10月3日までハワイオアフ島で開催されたホノルルセンチュリーライドに参加してきました。

6日間かけた海外イベント参加、内容が満載なので3部作でお届けしたいと思います。

今回は参加受付とブリーフィング、宿からスタートしてホノルルセンチュリーライドに参加して宿に戻るまでの内容です。

参加受付は土曜日に会場からすぐのアラワイゴルフコースのクラブハウスにレンタカーで行きました。混んでるかな?と思ったら皆さん金曜日に済ませたのか受付会場はスキスキ。ゼッケンをもらうといよいよだなぁとテンションも上がります!

ブリーフィングまで時間があったのでチョットホノルルビーチまでBIKIで散歩して戻りブリーフィング終了。ほぼ大会ガイドブック掲載の内容の復習でした。

遂に当日~!!

宿はホノルル中心地から離れた静かな住宅地、会場のカピオラニ公園まで自転車で10分ほどでした。まだ暗い早朝5時に出発ホノルル市街も人通りもなく公園近くになると会場に向かうサイクリストが走っているくらいでした。

スタート地点はカピオラニ公園の西側道路を閉鎖して設定してありました。ABCの3グループ分けしてありましたが日本のように平均速度で分けてあるわけではなく単純にスタート時間の違いだけでした。

先導がいるわけでもなく、コースはイエローの矢印看板を確認しながら進みます。

コースは大まかにオアフ島を反時計回りに海岸線を進み80km地点で折り返して160kmを走ります、一部往復が違うコースがありますがほぼ同じコースを走ります。

早めに会場入りしたせいか参加者もまだまばらで「少なっ!」と思いましたが夜が明ける頃はスタート地点に整列した参加者で道路はいっぱいになっていました。

6:15スタ~ト~!いよいよ初のホノルルセンチュリーライドが始まります、もうワクワクが止まりません!どんなコースなんだろう?どんな風景に出会えるのだろう?期待感がドンドン大きくなります!!

スタート時、気温はまだまだ低くて快適なコンディション。空気澄み切ってて気持ち良いです!まずカピオラニ公園の周りを周回、左手に顔を持ち上げないと全容が見えないほど近いダイヤモンドヘッド見ながら海岸線を走ります。この辺りで日の出に出会えると期待しましたが残念ながら雲の中、それでも隙間からまだ優しい日差しを注いでくれました。

海沿いのコースから離れカハラの高級住宅地を通過ハイウェイに入ります。日本じゃまず考えられませんが高速道路を封鎖しないで1車線だけをパイロンで隔離してコースにしていました。

それから警官の数が半端なかったです、ボライティアらしい立哨の方もいましたがメインのコーススタッフは警官でした。これも日本じゃ考えられませんが安心して走れますよね。しかも笑顔で見送ってくれます。これもアロハな精神ですね!!

ハイウェイ過ぎて最初の絶景、ハワイカイまで来ました。白い砂浜のビーチと青い海そして左には中心にたくさんのヨットが停泊している小島が浮かぶ青く大きなラグーン、その間を突っ切ってコースを走ります。日本ではまずお目にかかれないハワイ独特の風景を見るとハワイを走っているんだよな~と実感!

あとで調べたら結構お勧めスポットでワイキキからの観光客が来店するショップやレストランが集中するエリア。贅沢にもそんなところをただ通過してました。

ラグーンを過ぎて海岸線のアップダウンを避けるように内陸のコースへ、ここでコース一の長い登り。と言っても大したことないけど。下り切って最初のエイド到着。

AID1は20km地点のサンディビーチパーク。高い波を求めて地元サーファーやボディボーダーが集まるビーチで有名みたいです。紫のマサラダ旨かったなぁ

 

スタートしてすぐ長い緩やかな登りを登り切るとコース上一番の絶景スポット、マカプウ展望台!

登り切ってその絶景に出会えた時はもう感動ものでした!来て良かった~!参加して良かった~!

これって現実?そう思えるような絶景、いつまでもここに居たいと思いましたがまだ先は長いです。ゆっくり景色を楽しみながら下って行きます。期待感がさらに大きくなりました~(^^♪

海岸線の間際からセリ上がったような山肌も南国の雰囲気を醸し出しています。

この先から海岸線を離れ内陸に入っていきます。ノースショアまで延びたコオラウ山脈に突き当たったら左折して山肌を左手に見ながら北に向かいます。雨に削られた滝のあとが縦に幾重も連なった独特の山肌、山頂には低い雲が乗っかっていて南国の島の雰囲気です。

AID2カイルアのスクールに到着、ここで40km。気温が上がってきたのでシェイブアイス(かき氷)が旨かった~!

ここからは海沿いのコースを離れ幹線道路を走行、多少のアップダウンはありましたがほぼフラットでアベレージが上がります。

折り返し手前でAID3 日本でもサイクリスト御用達のセブンイレブンで休憩 ここは10:30の足切り地点で到着しないと先には進めませんでした。日本のセブンイレブンのお菓子も置いてありましたよ。

再び海岸線に出た途端絶景が飛び込んできました、山側には観光の方もよく訪れるジェラシックパークの撮影地クアロアランチ、海側には波打ち際までヤシの木がそそり立っているクアロアビーチパーク、水平線に目を向けると沖には「チャイナマンズハット」と呼ばれる島がぽっかりと浮いてます。ここは極楽ですよ!極楽~ホントに来て良かった~

折り返しのAID4スワンジービーチパーク80km地点に到着、折り返しなのでみんなチョット長めに休憩しています。多くのサイクリストで混んでました。

さて復路スタートです。ナントあと80kmで終わりなのでゆっくり絶景を満喫しながら走ります、残り少ないライドを満喫しましょ~

エイド5 100km地点到着 残り60kmになってしまいました(T_T)

エイド5をスタートして次のエイドまでは内陸を走るのでしばらくは絶景見納め次のカイルアのエイドは朝のエイド2と同じ場所です。雲が切れてきてすっかり晴れてきました、気温もすっかり上がり日差しも強くなり空も海も更に青々としてきました~ハワイらしい天気になってきましたよぉ~!

右側通行にもだいぶ慣れてきてハワイの交通事情も少しづつ解って来ました。自動車は流れもゆっくりで自転車にも優しい運転をしてくれます、道路の幅は日本とそれほど変わりませんが日本と違って自転車を邪魔者扱いするドライバーもいないので安心して走れます。サイクルイベント開催中だからかもしれませんが交差点でも優先して通してくれました。

最初は2段階左折していた交差点も往路では交差点手前で中央分離帯に寄って自動車と一緒に信号で停止して左折できるようになりました。

ハワイでは右折時、前の信号が赤でも左からくる自動車に注意して右折することが出来ます。最初は躊躇して青になるまで待っていましたが今は赤でも右折出来るようになりました。ただ、大通りに出る時や「ドントライトターン」の看板のある時は青になるまで待っています。

チョット走りにくかったのが右側の白線に沿って細かい溝が掘ってあります、日本だと逆に細かい出っ張りが連なっていて自動車が白線からはみ出そうになるとガタガタ言うあれです。それがハワイでは溝になっています。

もう一つは同じように白線に沿って正方形の金属製の反射板のようなものが埋め込んであります。日本では夜になると白線が反射しますがハワイの白線は反射しないので補助的についているのかな?

走りながらこの2つを避けながら走るのが少し面倒でした。

復路のカイルアエイド、シェーブアイスは無かったけどイケメン2人がアサイーのスティックアイスを配ってました。火照った体をク~~~ルダウン。

気温も気分も最高潮~ですが、木陰はそよそよと風が吹いて気持ちよくてちょうどいい感じです、日本じゃ拝めない真っ青な空の下再出発~!

再び感動のマカプウ展望台、午後になって海の青さがさらに増したような気がします。来て良かった~再び感動!

マカプウ展望台をスタート、残りも約25km。もうすぐゴールですね~、終わっちゃうのか~、みんな「帰りたくない」の連発です。ここでツールドちばみたいに3日間走らせてくれたらいいのになぁ ナンテ思ってしまいます。

しかし現実はもうすぐゴールのカピオラニパークです。夢のような時間ももう終わりです。

最後のエイド
会場のカピオラニパーク
ゴール!!

会場のカピオラニパーク到着です。ペース上げて走るのナンテ出来ません!制限時間をたっぷり使って午後5時チョット前に到着しました。楽しかったナンテものじゃありませんでした。

カルチャーショックです、期待通り、いや想定外、想像以上の感動の連続でした。今までのサイクルイベントで一番です。これ以上のサイクルイベントが想像できません、日本に帰ってからホノルルセンチュリーライドロスにならないか不安でいっぱいです!

ホントに「贅沢な160km」でした。マハロ!

借りた家の前で

追申

ちなみに2019のホノルルセンチュリーライドの日本語ウェブサイトのトップページにSRCメンバーがばっちり載っていました!

2019ホノルルセンチュリーライド

飛行機での輪行サイクリングのまとめ

先日、飛行機で行ったしまなみ海道の試走であらためて飛行機輪行の事を考えてみたので、ちょっとまとめてみました。

飛行機での輪行は電車や車と比較して、アクセス時間の短縮で走行時間を多く取れる事や海外サイクリング、別送代の節約やワンウェイのコース設定の実現などメリットも多くありますが目的地で組み立てた時に故障や破損などの心配があります、この不安を解消するためにもしっかりとした梱包が必要だと思います。

飛行機での輪行と言っても国内外の違いや航空会社の違い、もちろん持っていく自転車や輪行袋の違いなど様々な条件で変わると思います。ちなみに先日の輪行サイクリングは「国内・全日空・ロードバイク・オーストリッチロード320」など比較的安全な条件で梱包しました。詳細は以前のしまなみ海道試走の記事をご覧ください。

  • 梱包する時の基本的な考え方

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  1. 輪行袋の中で動いてしまう部分が無いようにすべて固定する。
  2. 極力突起する部分をなくす。
  3. 飛行機に積み込む際はどの方向で置かれるか解らないのであらかじめ上面と底面を決めて梱包する。(基本、フレーム左側面とサドル後端とエンド金具を結んだラインハンドルとサドル座面を結んだラインの3面を底面に指定する)
  4. 空港からサイクリングをスタート出来るように、最小限&軽量な荷物になるように梱包に必要なものを選択する。
  • 梱包・組立時に必要なものDSC_0176
  1. 輪行袋(ショルダーベルト・中締めベルト・リヤエンド金具)
  2. 緩衝材(厚めのスポンジやぷちぷちなど)
  3. ビニールテープひと巻き(刃物が無くても切れる、小さく軽量)
  4. 再使用可能な結束バンド(長さ25cm、15本程度)
  5. ペダルレンチ
  6. 携帯工具などの分解組立時に必要な工具
  7. フロントエンド金具
  8. リヤスプロケットカバー(特にホイルポケットの無い輪行袋は必需品)
  9. 取り外したリヤディレイラーとチェーンを入れる袋
  10. ヘルメットなどを入れる袋
  11. ホイルやその他部品を固定する中締めベルト(輪行袋付属のものやベルクロタイプ、ゴムバンドなど2~3本)
  12. 取り外した部品や分解組み立てに必要なものをまとめる袋やバック
  • 自転車から取り外す部品

 

  1. 前後ホイル
  2. 前後クイックリリース(スプリングを失くさないように!)
  3. ペダル
  4. リヤディレイラー
  5. サイコン
  6. 前後ライト
  7. その他必要に応じて(カメラ、サイコンステー、ボトル、Di2バッテリー、ツールケース、サドルバックなど)
  • 空港時の分解梱包手順(1時間)

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  1. 自転車を降りてシューズを履き替えるDSC_0385
  2. 分解梱包作業をする場所を決める
  3. カートを確保
  4. フロントをインナーギヤ、リヤをトップギヤに変速DSC_0399
  5. 作業に必要なものを準備
  6. 自転車を逆さまにして自立させる
  7. 自転車から取り外す部品をすべて取り外す
  8. リヤスプロケットをカバーする
  9. フロントホイルハブの外側の面を緩衝材で包む
  10. DSC_0177前後エンド金具を取り付ける
  11. 左右ブレーキレバーを握った状態でハンドルに結束バンドで固定
  12. チェーンをフロントインナーギヤから外れないように結束バンドで固定
  13. リヤディレイラーと余ったチェーンを袋に入れて左右チェーンステイ内などの内側に結束バンドで固定(ワイヤーを無理な角度に曲げないようにする)
  14. 駆動側のクランクアームをチェーンステイに結束バンドで固定DSC_0189
  15. サドルバックをシートポストに結束バンドで固定(必要に応じて取り外す)
  16. 輪行袋を広げる
  17. フレームを輪行袋の上に置く
  18. フロントホイルをフレームの左側面に緩衝材で包んだ方をを外側にして置く
  19. リヤホイルをスプロケを外側にして置く
  20. DSC_0183前後ホイルとフレームを中締めベルトで固定(八の字ではなくなるべくホイル全体をフレームに近づけて2~3か所を固定)
  21. ハンドルステムのホルダー固定ボルトを緩めて、ハンドルをホイルとフレームの内側に折りたたむ
  22. ハンドルステムのホルダー固定ボルトを締めつけて、ハンドルをホイル又はフレームに結束バンドで固定
  23. ハンドルの突起している部分を緩衝材で保護するDSC_0171
  24. フロントフォークエンドを緩衝材で保護する
  25. ヘルメットをカバーに入れてフロントフォークとダウンチューブの間に固定
  26. 必要に応じてフロントのアウターギヤを緩衝材で保護する
  27. ショルダーベルトを短く取り付ける(空港内はカートを使うのでショルダーベルトはほとんど出番なし)
  28. 完成!取り外した部品や工具等をリュック等に納めて輪行袋をカートに乗せて手荷物を預ける窓口へ
  • 輪行袋を預ける

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  1. 手荷物の受付窓口で輪行袋を預けて搭乗手続きをする
  2. 「自転車」と申告
  3. 輪行袋の上面と底面を指定する
  4. 「自転車」「コワレモノ」のタグを付けてもらう
  5. 壊れても責任持ちませんの誓約書にサインして搭乗手続き完了
  • 組立手順(一時間)

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  1. カートを確保DSC_0209
  2. 組立作業の場所を探す
  3. 作業に必要なものを準備
  4. 輪行袋を開封
  5. ショルダーベルトを取り外す
  6. ヘルメットを取り外す
  7. 分解梱包手順の逆の順序で固定した部分・緩衝材を取り外す(24~21)
  8. 前後ホイルとフレームを分解する
  9. フレームを逆さまにして自立させるDSC_0211
  10. 更に分解梱包手順の逆の順序でエンド金具・固定した部分・緩衝材を取り外す(15~8)
  11. 前後クイックリリースをホイルに取り付ける
  12. リヤディレイラーをエンド金具に取り付ける(エンド金具のメスねじを傷めないように真っすぐねじ込む)
  13. 前後ホイルを取り付ける(空気圧チェック)
  14. ペダルを取り付ける
  15. サイコンのセンサーとホイルが当たらないか?位置を確認して修正する
  16. ホイルを回転させてギヤの変速を確認する
  17. フレームの逆さまを元通りにする
  18. ハンドルの角度を修正して元に戻す
  19. 前後ライト・サイコンやその他取り外したものを取り付ける
  20. 輪行袋と作業に使ったものをリュック等に収納、身支度をしてサイクリングスタ~ト!
  • その他注意事項
  1. 事前にハンドルとハンドルステムの角度を確認して、出来れば印をしておく
  2. 工具類は事前に分解組み立てをして最小限&軽量を心がけて選択する
  3. 機内持ち込み荷物のセキュリティーチェック時は工具と取り外した部品などの金属は別トレイで申告
  4. 機内に持ち込めないものは持参しない

こうしてまとめるとかなりの作業項目になりましたが分解梱包作業も組立作業も約1時間くらいです、省けるものもありますが現地で故障して乗れなくなる事を考えれば用心して梱包した方がいいと思います。

今回の作業手順は海外輪行でも大丈夫な様に考えましたが、海外輪行の場合更にフロントフォークとハンドルも取り外して梱包する事をお勧めします。DSC_0195s

飛行機輪行をものにして更に行動範囲を広げ、ワールドワイドにサイクリングを自転車を楽しんでくださいね。